教育の答えを探して…

教育についての考えや気持ちを綴っていきます。皆様のいろいろなご意見をお聞かせください。

日本の英語教育について

秋葉原勤務になってから、英語を使う機会というか、外国人と話す機会が増えて、改めて感じること

 

外国人(中国人や欧州人)は特別な英語の勉強をしていなくても当たり前に英語でコミュニケーションが取れる

 

完璧な英語じゃないにしても、躊躇うことなくしっかりと自分の意思を伝えてくれます。

 

これを日本人に置き換えると、日本人で大学を出てる人はたいてい、簡単なリスニングと単語の羅列による意思疎通、また、1往復の会話はできる人が多いけれど、何往復も続く会話はできない。これは、日本の英語教育だけが原因ではなくて、国民性だとか、色々な要素はあると思うし、答えの出ない議論なので深くは言及しないでおきます。


新しい職では、「英語スピーキングを採点してくれるAIが搭載されたシステム」のコンテンツ編集、営業をしています。

今までは英語を教える立場で、どちらかというとミクロな視点で英語教育について考えていましたが、生徒からの距離がまたより一層離れ、また、AIという感情のない機械を通して、日本の英語教育について考えると、以前よりもマクロな視点で考える必要が出てきました。

英語を喋ることになんとなく恥じらいを感じる日本人にとって、機械相手にコソコソ練習を何度もできるというのは、非常に合っていると感じています。

ただ、入試改革でスピーキング試験を導入して、日本人の英会話力を上げようとしても、僕は正直今のこの状況は変わらないと思っています。

 

それはなぜか?

 

結局入試のための勉強に過ぎないから

 

日常の中でのコミュニケーションツールとしての英語力はさほど変わらないのではないかなと思います。

 

気になって、中国の子会社の同僚(彼は中国国内で普通に英語の勉強をしただけで、英語がペラペラなのです)に

「中国ってどうやって英語を学んでるの?日本ではまず中学校では文法ベースで習うんだよ」

と聞いたところ、

「中国も10年前くらいまではそうだったよ、でも今はとにかく少しでも多くの英文に触れて、少しでも多く英語を使うような勉強で、中国語訳をしたりすることは基本的に英語を勉強する上でよくないと言われてるよ」

と教えてくれました。

中国では10年ほど前から、大学入試にスピーキング試験があります。そりゃ、色々な面で中国に遅れをとるわけですね…

 

じゃあ、日本の英語教育をどうすればいいの?

 

って話なんですが、僕は今、色々と考えすぎて、一周回って、さっぱりわからない状態です。というか、文部科学省も含め、有識者の方々もそれぞれ意見はお持ちですが、こうすれば絶対に日本人の英語力が上がる!なんてものはないわけですよね…

 

ただ、少子高齢化、人口激減の日本の未来を考えると、英語力(僕の意味している英語力は、発音や文法の正しさ等はさておき、英語を使って何往復もの意思疎通ができるということです)の向上は必須だと思います。

 

それに少しでも貢献できたら良いなと思いつつ、日々暮らしいています。

今後も備忘録としてこのように僕の教育に対する考え、気持ちを記録していきたいと思っています。

 

是非皆様のご意見もお聞かせください。